政府は31日の閣議で、「中国を脅威と認識しているわけではない」とする答弁書を決定した。
麻生外相らが中国を脅威とみなす発言をしているが、政府としては従来通りの見解を確認した。社民党の照屋寛徳衆院議員の質問主意書に答えた。
答弁書は「脅威」について、「侵略し得る『能力』と侵略しようとする『意図』が結びついて顕在化するもの」と定義。その上で、1972年の日中共同声明や78年の日中平和友好条約で、「両国が、すべての紛争を平和的手段により解決し、武力または武力による威嚇に訴えないことを確認」しているため、「中国が日本侵略の『意図』を持っているとは考えていない」との見解を示した。
一方で、中国の国防予算が17年連続で2けたの伸び率となっている点を指摘し、「中国が軍事面における透明性を向上させることが重要」と懸念を示した。
脅威の定義については、答弁書の通り「侵略し得る『能力』と侵略しようとする『意図』が結びついて顕在化するもの」であることは明白ですが、それ当てはまらない根拠に日中平和友好条約の文言を引用するとはおかしな話です。それほどまでにシナを脅威として認識することにまずいことでもあるのでしょうか?妙に勘ぐってしまいたくもなりますね。
ここ最近のシナの動きを見れば、侵略する能力(軍事力)も増大しており、侵略意図は能力以上に大きくなっているように見えます(尖閣諸島だとか潜水艦の領海侵犯、東シナ海ガス田開発、日本の排他的経済水域の海洋調査等々)。これらの客観的な事実を見れば、昔の紙切れを持ってきて脅威ではないと答弁するには無理があるというものでしょう。
政府の立場としてこう言わざるを得ないのかもしれないけど、昨今のシナを取り巻く状況と答弁書はどう見ても整合性取れませんよ。
もうちょっとうまい表現の仕方がなかったものでしょうか?
それとも脅威と認識すれば、それ相応の対応を日本政府が迫られ、それを避けないという意図があるのか・・。